Kinderuni Children University 子供のための建築教室 2015/7/8-9

10歳から12歳までの子供たちとのワ―クショップ-みんなで街を作ろう-が盛況のうちに終了しました。若い建築家の子供たち、参加ありがとう!
今回の2日間、計6時間のワークショップでは、まず、プロジェクションで世界のいろいろな建築や都市を見ながら、建築家の仕事は何かを紹介。建物だけでなく、小さなインテリアから、都市の計画にいたるまでのさまざまなスケ-ルを考慮すること、そこに住まう人々のことを考えることなど、日頃私たち自身が感じていることを子供たちと話し合いました。どうしてこの建物は倒れないの?どうやって、スカイスクレ-パーをつくるの?いろいろな質問が飛び出します。ニュ-ヨ-ク、ロンドン、パリ、ローマ、バルセロナ...メトロポ-ル都市、東京の建物や都市の写真にはウイーンの子供たちも驚いたようです。
そして、今度は子供たちが建築家になって実際に街を作る作業。街には何が必要か、そして、都市計画とはどのようにするのか、をコンセプトを実際に話し合って決めていきます。電車、地下鉄の駅からの人の流れをみて商店街を決める。そして、どこに街の人が集まる広場を作るか、そこには何があるといいか。オフィ-スを作る場所は?学校、幼稚園などは、居住区のどこに?大学は?病院や美術館、図書館、劇場も必要。公園や池も大切。ホテルやレストランも...小さい建築家たちは次々と計画を決めてゆきます。
いよいよ、実際にウイーンに建設中のコンパクトシティ-の1:1000のスケ-ルの図面を土台にして自分たちの都市計画をモデルで建てていきました。最初はとても静かだった子供たちも、授業がすすむと、モデルを作る手がなかなか止まりませんでした。2日目にまた参加してくれた子供たちも。街には小さな飛行場や自然エネルギ-の研究所もつくりました。キリスト教の教会の隣にはイスラム教のモスクも作られました。
最後に自分たちで作った都市のモデルを囲みながら、みんな目を輝かせていました。こんな街に住みたいと。そして、大きくなったら建築家になりたいと。建築家としてとても頼もしく、うれしい瞬間でした。みんなと一緒に仕事するのを楽しみにしているよ。
建築を多くの人に知ってもらうための活動 M.A.I.S. Mobile Architecture & Interior design Studio をこれからも続けていきたいと思います。(Miyako Tsutsui-Nairz, Manfred Graeber)